SNSでよく見かける24v車(キャンピングカー)のサブバッテリーと走行充電器に関する悩み。
特に多いのはサブバッテリーを12vで組むのか、それとも24vで組むのかという悩みと、24v車の走行充電器の商品アイテムが少ないという悩みではないでしょうか。
私がバスコンを製作し始めた時は、DC機器(照明、水道ポンプ、マックスファンなど)が殆ど12vだったため、それに合わせてサブバッテリーを12vにしたという感じ。
走行充電については単純にDC DCコンバーター(24v→12v)で降圧すれば問題なしと安易に考えていました。
ところが実際に旅に出始めるといろんな不具合が飛び出してきます^^;
その度に、仕様変更を行いながら現在の仕様になりました。
おかげさまで、製作当初に比べて走行充電は激的に良くなり、電気まわりはかなり快適になりました。
もし、現在24v車のキャンピングカーに乗っていたり、これから24v車でキャンピングカーを製作される方でそのような悩みを持っている方がいらっしゃいましたら、少しでも参考になれば幸いです。
また、12v車のキャンピングカーや車中泊車にお乗りの方で「電気関係は苦手」という方も、サブバッテリーや走行充電についての理解を深めていただくのにお役に立つかもしれません。
我が家のバスコンの仕様変更を簡単に紹介
2021年製作時から2023年までの間に、我が家のバスコンはサブバッテリーと走行充電システムの最適化を求めていくつかの仕様変更をしてきました。
その内容をここで簡単にご紹介しておきます。
その後に、なぜこのような仕様変更を行ってきたかを詳しくご紹介していきます。
第1期(2021年製作時)仕様
・サブバッテリー・・・12v 600Ah リン酸鉄リチウムバッテリー
・DC DCコンバーター・・・24v→13.8A 120A
・走行充電器・・・12v 60A
・ソーラー充電・・・480w
第2期(2022年)仕様
・サブバッテリー・・・12v 600Ah リン酸鉄リチウムバッテリー
・正弦波インバーター・・・24v 2000w
・リチウムバッテリー充電器・・・INPUT 100v、OUTPUT 1〜15v調整式 0〜80A調整式
・ソーラー充電・・・480w
第3期(2023年)仕様
・サブバッテリー・・・24v 300Ah リン酸鉄リチウムバッテリー
・走行充電器・・・24v 5〜30A調整式
・ソーラー充電・・・480w
2021年から毎年北海道へ長期旅に出かけているのですが、毎年仕様が変わっていることにあらためて気付きました^^;
2021年(製作時)のバスコン仕様
2021年のバスコン製作から本格的なキャンピングカーDIYを始めるわけですが、その前にも多少なりともDIYの経験はありました。
まず1つ目は、2019年に購入した中古のマッシュ(ナッツRV)のサブバッテリーを鉛200Ahからリン酸鉄リチウムバッテリー300Ahに変更、走行充電器をCTEKに変更。(ソーラーパネル取付けは業者に依頼)
2つ目は、ミニキャブ(エブリィOEM)を中古で購入し車中泊仕様へ。
電気まわりは、リン酸鉄リチウムバッテリー100Ah、走行充電器、正弦波インバーター1,000w、FFヒーターなどを取り付け。(ソーラーパネル取付けは業者に依頼)
このように、電気まわりに関するDIYが殆どなのですが、この時点で「DC機器は12v」という考え方になっていたように思います。
さて、本題に入ります。
2021年はバスコン製作を始めた年なので、電気まわりも初めて組み上げた年となります。
先にご紹介した
・サブバッテリー・・・12v 600Ah リン酸鉄リチウムバッテリー
・DC DCコンバーター・・・24v→13.8A 120A
・走行充電器・・・12v 60A
・ソーラー充電・・・480w
を組み上げていくことになるのですが、まずサブバッテリーを12vにした理由は、マッシュとミニキャブのDIY時に「DC機器は12v」という考え方があったからです。
今思えばDC DCコンバーターを使用し、サブバッテリー24vを12vに降圧して12v機器を使用してもよかったのでしょうが、当時は「サブバッテリーを12vにすればそのまま使えるやん」という感じでした。
走行充電器についても12v車用は探しやすいということも薄っすらと感じていたようです。
ある程度、イメージができたところで各製品を物色し購入し始めます。
サブバッテリーについて
まずはサブバッテリーの容量決定について。
以前所有していたマッシュは12v 300Ah(100Ah✕3個を並列接続)のリン酸鉄リチウムバッテリーを搭載しました。
この時はマッシュに家庭用エアコンを搭載したことで、できるならば電源サイトへ行かなくても快適に使用できるようにしたいという思いでリチウムバッテリーへ変更。
実際に旅に出ると日中は移動が多いため家庭用エアコンは殆ど使用せず、夕方になり道の駅へ到着してから稼働させるという使い方。
そして就寝時は1〜2時間のタイマーをセット。
夜中に暑くて目が覚めた時は1時間のタイマーをセット。
起床してから出発前までは窓を開けてマックスファン稼働。
その結果、朝方のサブバッテリーの残量は30%(90Ah)前後でした。
そのような経験を踏まえ、もう少し余裕を持たせて12v 400Ahにしようかとも考えたのですが、マッシュのときよりもAC100v機器(冷蔵庫、電子レンジなど)を多く使用することが予想されたので、思い切って倍の12v 600Ahにすることにしました。
当時、このサイズのリン酸鉄リチウムバッテリーは国内で販売していなかったので、AliExpressで探して購入することにしました。(マッシュの時はAlibabaから購入)
価格は当時で20万円ほどでした。
DC DCコンバーター
次に24vを12vに降圧するためのDC DCコンバーターを探します。
ここで、24vを12vに降圧するタイプと、24vを13.8vに降圧するタイプが存在することを知りました。
12v車のエンジンを掛けているときのメインバッテリーの電圧は13.8v付近だったはず…ということで、24v→13.8vのDC DCコンバーターに決定。
次に最大電流を決めるわけですが、コースターのオルタネーターが24v 60Aなので、12vに換算すると120Aという単純な考えから最大電流120Aほどの製品を探すことに。
ところが、国内のサイトを探してみると最大電流120AのDC DCコンバーターは販売されていません^^;
そんな時は「AliExpress」ということで探してみるとすぐに発見。
最大電流120Aともなれば、なかなかゴツい製品。
14,000円ほどで無事に購入することができました。
走行充電器
いよいよ走行充電器の購入になるわけですが、走行充電器に対する私の考えは「とにかく充電量が大きい機器を使用する」ということ。
これには実際の経験が活きていて、マッシュに家庭用エアコンを搭載し、サブバッテリーをリン酸鉄リチウムバッテリー300Ahに変更したところまではよかったのですが、実際にエアコンを使用してみると快適に過ごせるのは1日だけという結果に。
マッシュに標準で搭載されていた走行充電器は10〜15Aほどの機器。
連泊の旅をする場合、翌日の移動でだけではサブバッテリーの容量を元に戻せないということがわかりました。
その結果、マッシュの走行充電器をもっと充電量が大きい機器に交換することに。
その時に購入したのがCTEKの走行充電器です。
ただ10万円というのは高かった^^;
CTEKの走行充電器に交換してからの走行充電は、走行時は40〜50Aほど充電していたようで、翌日の移動でサブバッテリーの容量は90〜100%まで戻せるようになっていました。
おかげで、移動が伴う旅の場合は、毎日夕方から寝る前までエアコンを使えるように。
そのような経験を踏まえて、バスコンで使用する走行充電器はRenogy製の12v 60Aを購入。
24vに換算すると30Aなので、オルタネーターの発電量60Aの半分ということで「これで大丈夫」と、その時は思っていました。
これで、メインバッテリー(24v)→DC DCコンバーター(24v→13.8v)→走行充電器(12v)→サブバッテリー(12v)となり、一応走行充電システムは完成となります。
北海道旅へ出発!
2021年はコースター(中古)納車が2月だったので、そこからDIYがスタート。
6月ぐらいの段階で「ある程度完成させようとすると今年は北海道へ行けない」と判断し、とにかく電気まわりを使えるようにして、内装は7割ぐらいの完成で8月25日に出発。
順調に北上していたのですが、島根県を走行中に「エンジン警告灯」のランプが点灯しエンジンが止まりそうに。
慌ててコンビニの駐車場へ入りエンジンを切りました。
その時は何が起こったか分からず、とりあえずトヨタへ電話して症状を話すと「オルタネーターが発電していないかもしれない」との回答。
とりあえずエンジンはかかったので、そこから道の駅まで行くことに。
10kmほど走行して、何事もなく道の駅に到着しました。
翌日、一番近いトヨタへ持ち込んで状況を説明し、点検をしてもらった結果はオルタネーターもメインバッテリーも異常なしの回答。
そのまま旅を続け、福井県の「道の駅 若狭おばま」で車中泊をして出発。
しばらく走行していたところ、再び「エンジン警告灯」が点灯。
路肩が少し広いところへ入ったところでエンジン停止。
エンジンもかからないため、保険屋さんに連絡して積載車を手配してもらいました。
その時の様子はこちら。
この時はなぜこのようなことが起きたのかが全く分からなかったのですが、この時の状況をTwitterやInstagramに投稿したところ、いくつかヒントになるコメントがありました。
そこから「これが原因だ!」とわかった内容はこちら。
メインバッテリーと走行充電器の間にDC DCコンバーターを入れたことで、メインバッテリーの電圧に関わらずDC DCコンバーターは13.8vを出力し続ける。
そのため、電圧の入力値が下がった場合は充電を停止するという機能が付いた走行充電器でも「電圧に問題なし」と判断してひたすらサブバッテリーを充電し続ける。
30Aほどの走行充電器だったら問題なかったのですが、60Aの走行充電器だったため、オルタネーターが発電した電気の殆どがサブバッテリーの充電に使われてしまい、メインバッテリーの充電が追いつかず、車両側の電子機器類がメインバッテリーの電気を使い果たしてしまった。
その結果、メインバッテリーの電圧低下のためエンジンストップ。
というわけで、メインバッテリーの充電をしようと思い、オートバックスにバッテリー充電器を買いに行くも12v用のみの販売。
車両のメインバッテリーは12vを2個直列接続なので、とりあえず1個ずつ充電するということで12v用のバッテリー充電器を購入。
1個のバッテリーは充電できたのですが、もう1個のバッテリーが充電不可。
電圧の下がり過ぎで充電さえもできない状況になっていました^^;
結局、新品のバッテリーを買いに行き、載せ替え、走行充電器を停止した状態で旅を続けることにしました。
しかし、走行充電器を停止したままでは電気の回復が間に合わないので、AmazonでPowerTiteの24v→12vへの降圧機能が付いた走行充電器を購入。
充電量は30Aでリチウムバッテリー未対応。
とりあえず30Aでも充電してくれればいいか…ということで納得しました。
一度目の「エンジン警告灯」点灯後、しばらく走行できた理由
島根県で「エンジン警告灯」が付いたあと道の駅まで問題なく走行できたのは、エンジンが再始動できたのと、とっさの判断か走行充電器を停止したからだと思います。
その結果、メインバッテリーが充電されて電圧が正常値に戻ったということでしょう。
福井県で再び「エンジン警告灯」が点灯し走行不能になったのは、島根県の道の駅を出発してから調子良く走行できていたので、途中で走行充電器を稼働させ始めたことで同じ現象が再発。(この時はまだ走行充電に原因があると気付いていませんでした)
このとき「エンジン警告灯」が点灯したのがちょうどトンネル内だったため、そこから路肩が広いところを探すのにしばらく走行したため、メインバッテリーの電気を使い果たしたと思われます。
走行充電器30Aで北海旅を続けた結果
2021年の北海道旅でのエアコン(冷房)使用は北海道に渡る前に何度か使用したぐらいだったので、9月いっぱいは問題なし。
ところが、10月に入り気温低下。
FFヒーターの設置が間に合わずに出発したため、家庭用エアコンの暖房を使用することに。
この暖房が意外に消費電力が大きい^^;
夕方ぐらいに道の駅に入ると寒くてエアコン(暖房)ON。
それがほぼ毎日なので、翌日の移動だけではサブバッテリーの電気を回復できず、何度か電気不足に陥り、夜中にエンジンをかけたこともありました。
600Ahを30Aの走行充電器で満充電にするのはなかなか大変^^;
日常の消費もありますからね。
そういうわけで、旅の途中からシステム改善を考えるようになりました。
2022年のバスコン仕様
2021年は旅から戻ったのが12月8日。
まずは年末の初日の出の旅に向けて「AliExpress」で購入したFFヒーターを取付け。
これで寒い日の電器不足は解消です。
走行充電のシステムを変更
さて、2021年仕様の改善点は「走行充電」です。
旅の途中で交換した「PowerTiteの24v→12vへの降圧機能が付いた走行充電器」はメインバッテリーの電圧監視をしてくれるので、メインバッテリーをダメにすることは無くなったのですが充電量に不満が。
エアコンなどのように消費電力が大きい機器を長い時間使わなければ大丈夫なのですが、暑い時期は必ず使うのでもっと充電量を増やす必要があります。
しかし、「PowerTiteの24v→12vへの降圧機能が付いた走行充電器」と同じ仕様でもっと充電量が大きい、もしくはリチウムバッテリー対応の機器は存在しません。
というわけで試行錯誤した結果、走行充電器を使用せずにインバーターとリチウムバッテリー充電器を使用するという仕様にいきつきました。
新しい走行充電のシステムとは
再度、2022年のシステムの概要を紹介すると…
・メインバッテリーに正弦波インバーター(24v 2000w)を接続
・リチウムバッテリー充電器(AC100v)をインバーターに接続
・リチウムバッテリー充電器でサブバッテリー(12v 600Ah)を充電
となります。
正弦波インバーター(24v 2000w)はAmazonで販売していたのですぐに購入。
リチウムバッテリー充電器については、最大でどれくらい充電できるかを探りたかったので、AliExpressで充電量を0〜85Aの間で調整できる商品を購入。
メインバッテリーとインバーターの間にはイグニションでONになるリレーを入れておきました。
一応これで、走行充電器のような状態を作れました。
24v→100v→12vと変換する上での損失については全く考えていませんし、それを含んだところで最大どれくらい充電できるかを探ります。
実際に走行して調査
調査は30〜40Aで行いました。
40Aの設定では
・走行中はメインバッテリーの電圧は下がらないのでOK
・アイドリング中はメインバッテリーの電圧が下がり始める
・走行中にエアコンを付けるとメインバッテリーの電圧が下がり始める
・夜にヘッドライトを点けるとメインバッテリーの電圧が下がり始める(エアコンよりはゆるやか)
でした。
35A付近に設定した時は、アイドリング中にメインバッテリーの電圧が少しずつ下がる感じで、走行中のエアコン稼働やライト点灯では問題ありませんでした。
30Aの設定では全てにおいて大丈夫でした。
結果、安心して使うには30Aが限界ということか。
やはり、電圧変換時の損失が大きいのでしょう^^;
というわけで、2022年の北海道旅はとりあえずこの仕様で出発したのですが、夏場のエアコン使用が数回だったのと、FFヒーターを取り付けたことで、それほど電力不足に陥ることはありませんでした。
一度だけですが、コネクタ不良でソーラー充電ができなかった時にサブバッテリーの残量が半分近くになったので、その時はリチウムバッテリー充電器の設定を40Aに上げて4時間ほど走行したことがありました。
この時は調整式のリチウムバッテリー充電器を付けててよかったと思いました。
180日の旅を終えて思ったこと
旅の終盤、自宅へ向けて移動していた時に考えていたことは「サブバッテリーの24v化」。
24vを12vへ降圧しての走行充電ではこれ以上の充電を望めないと判断しました。
そんな時に24v車のキャンピングカーに乗っている方から「サブバッテリーは24vで走行充電は20A」ということを聞きました。
トラックベースのキャブコンで、オルタネーターは50Aと聞いた気がします。
24vで20Aということは、12vに換算すると40A。
コースターのオルタネーターは60Aなので、もしかすると30Aはいけるかもしれない。(12vに換算すると60A)
「2023年はサブバッテリーの24v化」を決断した瞬間です。
2023年のバスコン仕様
2023年に入り、まずは24v 300Ahのリン酸鉄リチウムバッテリー探しから。
なぜなら、バッテリーは重量が50kgを超えるため船便になります。
そうなると注文から到着までに約3ヶ月近くかかることがあるわけです^^;
なので、まずはバッテリーを注文したあとに走行充電器を探すことになります。
リン酸鉄リチウムバッテリー(24v 300Ah)の購入
当時、国内で24vのリン酸鉄リチウムバッテリーで300Ahの容量の製品は販売されていませんでした。
なので、最初からAliExpressで物色。
条件は
・価格
・セルに関する記載があるか
・BMS(Bluetooth対応)
・質問に対するレスポンスの良さ
あたりです。
まず、価格についてですが極端に価格が安いものはパス。
20万円以上の製品は、まあまあ大丈夫そうという私なりの感覚^^;
セルについては「グレードA」や「クラスA」という記載があるものに絞り込む。(グレードは品質)
ただ、これについてはショップを信じるしかありません。
ショップの雰囲気、レビューの数や内容などである程度判断します。
BMSについてはBluetooth対応なのと最大充電電流と最大放電電流の数値が大きいものを絞り込みます。
記載がない場合は問い合わせるとBluetooth対応に変更してくれる場合もあります。
因みにBluetooth対応にする理由は、スマホにアプリを入れればバッテリーの設定や稼働状況の確認ができるからです。
最後に質問に対するレスポンスの良さ。
これは意外と重要で、金額が高い製品を購入する時は必ず質問をします。
レスポンスが良いショップは夜でも返信があり、回答が的確。
基本、英語での質問になりますがGoogle翻訳で大丈夫です。
これらの条件をクリアした製品を絞り込み、2月2日に注文しました。
実際に購入したのはこちら。
リン酸鉄リチウムバッテリー 24v 300Ah
https://ja.aliexpress.com/item/1005002982667949.html
※24v 300Ahを選択(23万円前後)
到着は5月1日だったので、ちょうど3ヶ月でした。
24vの走行充電器を購入
さて、製品の選択肢が少ない24vの走行充電器。
Amazonで販売されている24v対応の走行充電器でリチウムバッテリー対応の製品はほぼありませんでした。
そこで今回もAliExpressを物色。
Twitterでそのあたりの情報交換をしていると、初めて見る製品が。
その製品が現在使用している走行充電器なのですが、基本仕様は
・充電量を5〜30Aの間で調整できる
・メインバッテリー電圧の限界値(この電圧以下にはならないようにする)の設定付き
という感じ。
因みに購入した走行充電器はこちら。
TELUN 24v DC-DC充電器
https://ja.aliexpress.com/item/1005004177212507.html
※電圧:24V to 29.4V、30A(5A-30A)を選択(17,000円前後)
こちらの製品は注文から1週間ほどで届きました。
サブバッテリー載せ替えと走行充電器の取付け
サブバッテリーが届いたのが5月1日ということで、北海道旅へ出発するちょうど1ヶ月前^^;
実際の載せ替えは5月12日でした。
走行充電器の設定は
・充電量は30A
・メインバッテリー電圧の限界値は25.5v付近
という感じ。
エンジンをかけて、メインバッテリーの電圧とサブバッテリーの充電量を見てみます。
アイドリング中のメインバッテリーの電圧は25.5v付近。
サブバッテリーの充電量は15〜20A付近をウロウロ。
そこで、アクセルを少し踏み込みエンジンの回転数を1000回転ぐらいまで上げてみました。
すると、メインバッテリーの電圧は最大の27.7〜27.8vに。
サブバッテリーの充電量は28〜29Aに。
因みにソーラー充電はOFFにしての計測です。
サブバッテリーの充電量が30Aを切っているのは冷蔵庫(AC100v)が動いているからなので問題なし。
再びアクセルを緩めてアイドリング状態にすると、メインバッテリーの電圧は25.5v付近になり、サブバッテリーの充電量は15〜20A付近をウロウロ。
この時「この走行充電器スゲ〜!」って思いました。
その理由は
アイドリング中はオルタネーターの発電が下がる
→走行充電器が30Aで充電をしていると充電量が大きすぎてメインバッテリーの電圧が下がり始める
→メインバッテリーの電圧が設定値の25.5vになる
→走行充電器がメインバッテリーの電圧が25.5vより下がらないように充電量を自動で調整する
私のイメージでは「メインバッテリーの電圧が25.5vになったらサブバッテリーの充電を停止する」という単純なものでした^^;
それよりも嬉しかったのは、走行中はサブバッテリーを30Aで充電できること。
12vに換算すると60Aです。
12vのサブバッテリーの時は、走行中は40Aがいいところ。
この差は非常に大きいです。
この時、やっと納得の行くシステムができたと思いました。
【補足】24v車で更に30A以上の走行充電を行いたい方へ
走行充電で30A以上を目指したい方は「ムービングベース」の走行充電器があります。
→ 製品の詳細はこちらから(ムービングベースの製品ページへ飛びます)
こちらは最大80Aまでの調整ができますし、国内の会社なので取付けや修理などのサポートも安心です。
もう一つ、出力アップされたオルタネーターに交換する方法があります。
こちらは「寿パーツ」さんで、コースター用は80Aの高出力になります。(他の車種もあります)
→ 製品の詳細はこちら(寿パーツの製品ページへ飛びます)
標準が60Aなので、80Aに交換すると走行充電も50Aはいけそうな気がします。
2023年の北海道旅で新たな改善点を発見
さて、サブバッテリーと走行充電器を24v用に変更して6月1日に自宅のある福岡県を出発し、約半年間の旅を終えて12月6日に帰宅。
2022年と比較してどうだったかというと格段に良くなりました。
晴れた日(日中)に走行しているとソーラー充電もプラスされて、発電量が1,000wを超える時も。
最大は1,309w。
嬉しくてスクショしました。
多少電気を使いすぎても、翌日移動日であればあっという間に満充電になるという感じ。
電気に関するストレスが吹っ飛んだ瞬間です。
「よし!これでほぼ完成だな」と思ったのもつかの間、2023年の北海道は30℃超えを連発!
エアコンを使う日が非常に多かったのです^^;
毎日移動するような旅ならば、エアコンで使用した電気を翌日の移動で取り戻せますが、我が家の旅はどちらかというとキャンプ場滞在型の旅で数日〜半月移動しない感じ。
そうなると、日中のソーラー充電だけでは消費した電気を取り戻せません。
もう少しわかりやすく説明すると(我が家のソーラーパネルは480w)
・晴れの日の日中は、ソーラーの発電量とエアコンの消費量がトントンでプラマイゼロ
・曇や雨の日の日中は、ソーラーの発電はわずかでほぼ消費に
・日が暮れると完全に消費のみになり、エアコンをつけると更に消費量が増える
という感じ。
なので、途中で「充電の旅」に出かけることになります。
「充電の旅」といっても、やはり2〜3時間は走行するので、それなりの燃料代がかかることに。
ようは電気を買っているのと同じことになるわけです。
これを改善する方法はただひとつ。
ソーラーパネルの増設です!
2024年のバスコン仕様
この記事を書いているのは2024年1月の半ば過ぎ。
2024年も6月1日から北海道へ向けて出発するわけですが、その前にソーラパネルの増設を行います。
既にソーラーパネルは購入済み。
ソーラーチャージャーも対応品を購入済み。
1枚あたり450wのソーラーパネルを3枚載せるので合計で1,350wです。
晴れの日は確実に1,000w超え間違いなし。
夏の暑い日は、エアコンをつけた状態でも消費よりソーラー充電の方が遥かに上回るはず。
曇りでも200〜300w前後の充電はしてくれるはずなので、エアコン以外の消費電力は取り戻してくれるでしょう。
そんな期待をしながら、今はソーラーパネル増設の準備をしています。
まとめ
さて、長々と「24v車(キャンピングカー)のサブバッテリーと走行充電器に関する悩み」について、我が家のバスコンの仕様変更と実際に使用してきた状況を交えてお話ししてきました。
「ああではなかろうか、こうではなかろうか」というような頭の中だけで考えた内容ではなく、3年間に渡り実際にシステムを組み、年間で連続日数100日を軽く超える長旅(2022年と2023年は180日)をしてわかったことのみをご紹介しています。
キャンピングカーの使い方や旅の仕方によっては、あまり関係ない内容もあるかもしれませんが、少なからずキャンピングカーや車中泊車で旅をしたことがある方は「電気に関するストレス」を感じたことがあると思います。
その結果が、
・サブバッテリーのリチウム化
・サブバッテリーの容量増加
・ソーラーパネルの搭載
・ソーラーパネルの増設
・ポータブル電源の搭載
ではないでしょうか。
我が家の旅の仕方に近い方や、同じような旅をしたい方にはこのように伝えたいです。
・サブバッテリーはリン酸鉄リチウムバッテリーで容量は24v車は300Ah、12v車は600Ahあれば十分!
・ソーラーパネルはルーフに載せれるだけ載せましょう!
・走行充電はいけるとこまでいったりましょう!
以上、おでかけ部のなかじがお届けしました。
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