2023年の北海道旅では、天気の悪い日が続いてサブバッテリーの残量が減ると、走行充電をするためにキャンピングカーを走らせていました。
私が「充電の旅」と呼んでいたものです^^;
この年に載せていたソーラーパネルは240Wを2枚、合計480Wでした。
晴れていれば400W前後まで発電した記録も残っていますが、曇りや雨の日が続くと、冷蔵庫や照明、テレビ、PCなどで使う電気を補いきれません。
さらに暑い日は家庭用エアコンも使います。
その結果、2023年の北海道旅では、充電を主な目的として走る「充電の旅」に3回出ることになりました。
そこで2024年の北海道旅へ出発する前に、ソーラーパネルを450W×3枚の1,350Wへ載せ替えました。
結論からいうと、私のように同じキャンプ場で何日も過ごす滞在型の旅では、480Wから1,350Wへ増やした効果はかなり大きなものでした。
ただし、すべてのキャンピングカーに1,350Wが必要ということではありません。
毎日のように移動する人、外部電源を使える場所で過ごす人、冷房や調理家電をあまり使わない人では、必要な量が変わります。
この記事では、我が家の設備と旅の仕方を条件として、480Wと1,350Wで実際に何が変わったのかをご紹介します。
我が家ではソーラーパネルが必要だったのか
我が家の場合は必要でした。
一番の理由は、一つのキャンプ場に長く滞在することが多く、走行充電の機会が少ないからです。
毎日移動する旅なら、その移動中に走行充電ができます。しかし、同じ場所に何日も滞在していると、エンジンをかけないため走行充電はできません。
外部電源を使わず、その場所から移動して走行充電もしない滞在では、屋根のソーラーパネルが主な充電手段になります。
特に北海道旅では、冷蔵庫、照明、テレビ、PCなどで日中も50〜150Wほどを消費しています。暑い日には家庭用エアコンも使うため、480Wでは天候によって電気が不足しました。
一方、次のような使い方なら、大容量のソーラーパネルが必ずしも必要とは限りません。
- ほぼ毎日、数時間移動する
- RVパークやキャンプ場の外部電源をよく使う
- 冷房や電子レンジなど、消費電力の大きい家電をあまり使わない
- 1泊または2泊程度の利用が中心
必要なソーラーパネルの量は、車の大きさだけではなく、滞在日数、移動頻度、使う家電、サブバッテリー容量を一緒に見て決める必要があります。
480Wから1,350Wへ変更した我が家の設備
2023年と2024年で大きく変えたのは、ソーラーパネルとソーラー充電コントローラーです。


知人2名に手伝ってもらい、450Wのソーラーパネル3枚をルーフキャリアへ固定しました。

| 項目 | 2023年まで | 2024年以降 |
|---|---|---|
| ソーラーパネル | 240W×2枚、合計480W | 450W×3枚、合計1,350W |
| パネルの接続 | 2枚を直列接続 | 3枚を直列接続 |
| 充電コントローラー | Renogy Rover 40A | Renogy Rover 60A |
| サブバッテリー | 24V 300Ah | 24V 300Ah |
| 走行充電 | 24V 30A | 24V 30A |
| 冷蔵庫 | 80L | 110L |
| 家庭用エアコン | 三菱 霧ヶ峰 6畳用(2020年モデル) | 同じ |
| インバーター | 24V・2,000W・正弦波 | 同じ |
480Wのソーラーパネルを載せていたときに使用していたのが、Renogy Rover 40Aです。
1,350Wへ増やしたときは、ソーラーパネルからの入力に対応させるため、Renogy Rover 60Aへ交換しました。現在もこの60Aを使用しています。
同じRoverシリーズでも、使用できるソーラーパネルの入力電力は、コントローラーの容量と12V・24Vなどのシステム電圧によって変わります。購入前に、自分の設備と接続するパネルの仕様を確認してください。

2024年3月26日にアプリで確認した、この日のソーラー単独の最大充電電力は1,304Wでした。
3枚のパネルは直列で接続しています。
パネル、充電コントローラー、取り付け材料を含め、費用は20万円ほどだったと思います。480Wのときと比べると、重量は約30kg増えました。
使用した450Wパネルと24V・2,000Wの正弦波インバーターは、現在は販売されていません。
現在は、購入したショップで近い寸法の490W前後のパネルが販売されています。ただし、出力や外形寸法が近くても、開放電圧、動作電圧、電流、重量は商品ごとに違います。
同じように3枚を直列接続できるとは限らないため、充電コントローラーの最大入力電圧と入力電力、低温時に上昇する開放電圧、配線や保護機器の容量まで確認が必要です。
2023年は3回「充電の旅」に出た
480Wを載せていた2023年の北海道旅では、「充電の旅」に3回出ています。
1回目は稚内から名寄まで約200km
2023年7月15日、朝のサブバッテリー残量は24V 300Ahのうち155Ahでした。
その後も数日間は天気が良くない予報で、ソーラー充電を当てにできない状況でした。
そこで稚内森林公園キャンプ場を出発し、てしお温泉、道の駅てしお、道の駅びふかなどを経由して、道の駅もち米の里なよろまで約200kmを移動しました。
到着時にはサブバッテリーが満充電になっていました。
この日の「充電の旅」の記録はこちら。

2回目は豊富温泉まで往復
2023年8月4日は、朝の残量が160Ah台でした。
雨でソーラー充電を見込めなかったため、稚内森林公園キャンプ場から約1時間の豊富温泉ふれあいセンターまで走りました。
往復の走行で約60Ah回復し、キャンプ場へ戻ったときには220Ah台になっていました。
豊富温泉まで走った「充電の旅」の記録はこちら。

3回目は暑寒海浜キャンプ場から朱鞠内湖へ
2023年8月23日は、朝の残量が約160Ahでした。
天気は良く、480Wのソーラー発電も加わるため、約3時間半走れば満充電になると考えて出発しました。
暑寒海浜キャンプ場から小平ダム公園、朱鞠内湖まで走り、キャンプ場へ戻る途中で満充電になっています。
朱鞠内湖まで走った「充電の旅」の記録はこちら。

観光や温泉、買い物も一緒にしているので、まったく意味のない移動ではありません。
それでも、電気を戻すことが主な理由で車を走らせると、燃料も時間も使います。長距離を走れば運転する体力も必要です。
この3回の経験が、翌年にソーラーパネルを増やそうと考えた大きな理由でした。
480Wと1,350Wでは何が変わったのか
晴天時の最大発電量が大きく増えた
480Wのときは、2023年8月13日の稚内で400W前後を発電した記録が残っています。
1,350Wへ載せ替えた後に確認したソーラー単独の最大発電量は約1,300Wです。
また、2024年3月26日の走行中には、走行充電が800W弱、ソーラー充電が1,200Wを超え、合計で2,000Wを超える充電を確認しました。
これはソーラーだけで2,000Wを発電したという意味ではありません。走行充電とソーラー充電を合計した数値です。
走行充電とソーラー充電で2,000W超えを記録した日のブログはこちら。

曇りや雨でも日中の消費を補いやすくなった
我が家では、冷蔵庫、照明、テレビ、PCなどにより、日中は常時50〜150Wほどを消費しています。
480Wのときは、曇りや雨になると発電だけで日中の消費を補えず、サブバッテリーが減る一方になることがありました。
1,350Wへ増やした後は、曇りや雨でも数十Wから百数十W、雲が薄くなると200〜300Wほど充電することがありました。
もちろん天候や季節、駐車場所、パネルへの影で発電量は変わります。
それでも、日中も消費するだけだった状態から、消費と発電がほぼ同じ、または少しずつ充電できる状態へ変わったことは大きな違いでした。
晴れていれば冷房を使いながら充電できた
使用している家庭用エアコンは、三菱の霧ヶ峰6畳用、2020年モデルです。
設定温度は29〜31℃にすることが多く、コンプレッサーが動いているときの消費電力は、おおむね350〜450Wです。コンプレッサーが止まると、表示上の消費は数W程度になることがあります。
2024年5月に確認したときは、晴れた日の日中に冷房を使っても、サブバッテリーは満充電のままでした。冷房と冷蔵庫などで使う電気を、ソーラー発電で補えていたためです。
サブバッテリーが満充電ではないときは、冷房を使いながら充電できることもありました。
ただし、2024年の北海道は2023年より暑い日が少なく、冷房を使った日数も少なかったように感じています。
冷房使用時の詳しい様子は、別記事「キャンピングカーに1,350Wのソーラーパネルを搭載すると、晴れの日の日中は冷房(クーラー)が使い放題になります!」で紹介しています。

2024年の稚内21連泊では「充電の旅」が不要になった
2024年の北海道旅で最も長く滞在したのは、稚内森林公園キャンプ場での21連泊です。

この間、外部電源は使っていません。
エンジンをかけたのは2回だけです。
1回は、キャンプ場内の草刈りに合わせて、邪魔にならない場所へ少し移動したときです。

もう1回は、YouTubeでも活動されているハーフゼロさんが我が家のキャンピングカーを試乗し、約3km走ったときでした。

この2回以外はエンジンをかけず、21連泊をソーラー発電だけで過ごしました。
滞在中には、10日ほど天気の悪い日が続き、24V 300Ahのサブバッテリー残量が約50%まで下がりました。
それでも日中は、曇りや雨でも数十Wから百数十W、雲が薄くなると200〜300Wほど発電しました。
夕方から朝までは消費するだけですが、日中の減り方が480Wのときよりも緩やかになったため、充電だけを目的に走ることなく21連泊を終えられました。
これが、480Wから1,350Wへ増やして一番大きく変わったことです。
2025年と2026年も1,350Wを使い続けた結果
1,350Wへ載せ替えた後も、そのまま使い続けています。
稚内森林公園キャンプ場では、2025年に22連泊、2026年に21連泊しました。
2025年と2026年の稚内滞在も、全期間、外部電源を使わず、走行充電もせず、ソーラー発電だけで過ごしました。
1,350Wへ載せ替えてから、現在までソーラーパネルや接続部分の故障、接続不良、明らかな発電低下といったトラブルは起きていません。
2026年の稚内滞在は比較的天気が良く、ブログにも「電気の心配は皆無でした」と書いています。
3年続けて長期滞在に使ってみたことで、私の滞在型の旅には、このくらいの発電量が合っていると感じています。
1,350Wあっても電気が足りなくなる条件
1,350Wを載せれば、どんな状況でも電気に困らないわけではありません。
次の条件が重なると、サブバッテリーは減っていきます。
- 雨や厚い雲の日が続く
- 建物や木の影がパネルにかかる
- 発電の少ない時間帯に冷房や調理家電を長く使う
- 夜間の消費電力が多い
悪天候が続くうえに冷房を長時間使えば、我が家の設備でも走行充電や外部電源が必要になる可能性があります。
私は北海道旅の間、道内の週間天気予報を確認しています。今いる場所の悪天候が続きそうなら、天気の良い地域へ移動することもあります。
移動そのものが次の目的地へ向かうものであれば、充電だけのために走る「充電の旅」ではなくなります。
今から作り直すならソーラーは約1,485Wを検討する
現在は、当時使用した450Wパネルと近い寸法で、1枚495Wほどの製品も販売されています。

もし今、同じルーフへ一から作り直すなら、寸法と電気仕様を確認したうえで、495Wを3枚、合計約1,485Wを検討すると思います。
ただし、発電量を増やすほど良いということではありません。
屋根に載せられる寸法、ルーフキャリアを含めた固定方法、重量、車両の許容範囲、充電コントローラーの入力上限、配線や保護機器まで含めて考える必要があります。
特に複数枚を直列接続する場合、パネルの開放電圧は加算されます。現在販売されている別の商品へ置き換えるときは、出力だけで判断せず、電圧と電流も確認してください。
我が家の1,350Wの設備は、使用しているソーラーパネルとRenogy Rover 60Aの機器仕様を確認し、その仕様に沿って設置しています。
電装や屋根への固定に不安がある場合は、キャンピングカーの電装と架装を扱える業者へ相談した方がよいと思います。
私も購入しているソーラーオフはこちら。
サブバッテリーを交換するならLiTimeの12V 320Ahを2台
現在使用している24V 300Ahのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、今のところ問題なく使えています。
ただ、今後サブバッテリーにトラブルが起き、交換が必要になった場合は、LiTimeの12V 320Ahを2台搭載し、直列で24Vとして使うことを考えています。
12V 320Ahを2台直列にすると、電圧は24V、容量表示は320Ahです。蓄えられる電力量は12V 640Ah相当になるため、現在の24V 300Ahより少し容量を増やせます。
【LiTime 12V320Ah Mini Bluetooth付きリン酸鉄リチウムイオンバッテリー】を公式サイトで確認する
RENOGYの12V300Ahもほぼ同じサイズでおすすめです。
実際に交換するときは、2台のバッテリーを直列接続できる製品か、充電電圧、BMS、走行充電器、ソーラー充電コントローラー、インバーターとの組み合わせを確認してから搭載します。
現在の設備で次に改善したいこと
ソーラー発電については、今のところ大きな不満はありません。
次に改善したいのは、インバーターです。
現在は24V・2,000Wの正弦波インバーター1台で、エアコンや調理機器を使っています。
今後は2,000Wのインバーターをもう1台搭載し、エアコン用と調理機器用に分けたいと考えています。
購入予定のRenogy 24V 2,000W 純正正弦波インバーターはこちら。
3,000Wのインバーター1台へ交換する方法もありますが、私が2,000Wを2台に分けたい理由は、故障したときのリスクを減らすためです。
3,000Wが1台だけの場合、その1台が故障すると、インバーターから100Vを使えなくなります。
2,000Wを2台に分けておけば、片方にトラブルが起きても、もう1台で必要な機器を動かせます。通常はエアコン用と調理機器用に分け、故障時にも片方を残せるようにする考えです。
大きな出力を得るためというより、旅先で1台が故障しても100Vをすべて使えなくならないようにするための選択です。
ただし、インバーターを増やす場合は、バッテリー、BMS、配線、ヒューズ、接続方法を含めて確認してから進める必要があります。
まとめ 必要な量は旅の仕方から考える
我が家では、ソーラーパネルを480Wから1,350Wへ増やしたことで、長期滞在中の電気の使い方が大きく変わりました。
- 2023年は480Wで、充電を主な目的に3回走った
- 2024年は1,350Wで、外部電源を使わず、走行充電もせず稚内で21連泊した
- 2025年の22連泊と2026年の21連泊も、全期間をソーラー発電だけで過ごした
- 悪天候が10日ほど続いても、残量は約50%で持ちこたえた
- 晴天時は、冷房を使いながら充電できることがあった
- 1,350Wへ載せ替えてから、現在までトラブルは起きていない
私のように、一つの場所に何日も滞在し、冷蔵庫、PC、テレビ、家庭用エアコンなどを使う旅では、ソーラーパネルを増やす効果は大きいと思います。
一方、毎日移動する人や外部電源を使う人なら、同じ1,350Wが必要とは限りません。
まずは、1日に使う電気、何日滞在するのか、どのくらい走るのか、外部電源を使えるのかを確認してから、必要な発電量を考えるのがよいと思います。
今の設備で何日くらい過ごせるのか、どのような天候や使い方で電気が足りなくなるのかを確認したい方は、「【無料版】キャンピングカー電気不足の確認ガイド」を参考にしてみてください。











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